ゲスターゲンによって分類されるピル~用法と注意点は

2019年12月03日

低用量ピルの成分は、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とゲスターゲン(黄体ホルモン)です。
女性の体内では、生理の終わりから排卵日にかけてエストロゲンの分泌が多くなって排卵を促します。
排卵日から次の生理まではゲスターゲンの分泌が多くなって、子宮内膜に作用して妊娠の準備をします。
これらは、脳下垂体からの性腺刺激ホルモンによって分泌されますが、低用量ピルを服用すると脳下垂体が体内に女性ホルモンが十分あると認識するため、性腺刺激ホルモンの分泌が抑制されます。
その結果、排卵も抑えられます。
この他、受精卵の着床も抑制し、精子が侵入するのを妨げる作用もあり、避妊効果が得られるとされています。

低用量ピルはゲスターゲンの種類によって、第一世代、第二世代、第三世代に分類されます。
第一世代では黄体ホルモン剤の量が多いため、少ない量でも同等の効果がある黄体ホルモン剤が開発されて、第二世代ピルが販売されました。
ところが第二世代の黄体ホルモン剤には、&ロゲン作用が見られたので、ゲスターゲンの量を2段階や3段階に変化させて対応させました。
これが、2相性、3相性ピルです。
第三世代では&ロゲン作用を抑えた黄体ホルモン剤が使われています。

ピルを服用する場合には、体内のホルモン濃度を一定に保つために、毎日1錠ずつ同じ時間に飲むように注意することが大切で、これはどの種類でも同様です。
2相性、3相性のピルは、1シート内に複数種類の錠剤が入っているので、記載されている順番どおりに飲むように注意します。

ピルは、婦人科を受診して処方してもらいますが、35歳以上で1日15本以上の喫煙者や、持病の種類や既往歴によっては服用できない場合があります。
通販などで入手する場合には、これらのことに注意して、定期的に検診を受けるようにしましょう。

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