28日周期のピルとプラノバールの用法用量や目的

2019年10月29日
多様な薬と薬のケース

ピルには、女性ホルモンの含有量により高用量~超低用量に分類され、配合される女性ホルモン成分により第1世代~第4世代に分類されています。
トリキュラーは、エチニルエストラジオール0.03mgとレボノルゲストルが0.05mg~0.125mg配合されている第2世代低用量ピルですが、プラノバールはエチニルエストラジオール0.05mgとノルゲストルが0.5mg配合されています。
プラノバールに配合されるノルゲストレルには、光学異性体が2種類含まれており、ホルモン活性のある異性体のみ含むレボノルゲストレルの半部の活性効果しか無い為、合成黄体ホルモンがかなり多く配合されています。

プラノバールは、卵胞ホルモン及び黄体ホルモンの配合量の多い中用量ピルなので、長期間の継続服用は副作用の重さや副作用の頻度の問題から身体への負担が大きい特徴があります。
その為、モーニングアフターピルなど短期使用の経口避妊薬や不妊症、機能性子宮出血、子宮内膜症、卵巣機能不全などの治療薬として用いられています。

一般的なピルは、1日1回の服用を21日間継続し、7日間の休薬期間を経て新しい薬剤シートで服用を開始する28日を1周期とするサイクルを繰り返しますが、プラノバールの服用には28日周期の厳密な縛りは無く、生理開始5日目から服用を開始し約1週間で避妊効果が得られますが、この2つの薬剤には決定的な作用機序の違いがあります。

ピルは、配合されている合成ホルモンが視床下部や脳下垂体に作用する事で、FSHとLHの分泌を阻害する事で卵巣での黄体の形成を抑制し、子宮内膜か肥厚出来ない様にしています。

対してプラノバールは、基礎体温高温期に当たる排卵後~生理前の子宮内膜が肥厚し妊娠しやすい状態を維持出来る為、子宮内膜を充実させて排卵のタイミングや生理日をずらす事で避妊効や生理周期を28日に調整しています。

関連記事
ピルは今や個人輸入で購入可

日本ではピルが市販されておらず、入手するには医療機関を受診する必要があります。ところが、海外では市販されていることが多いので、個人輸入すれば処方箋なしで購入できます。インターネットが発達した現代ならではの入手方法です。インターネットの個人輸入には、次の2つの方法があります。1つ目は、海外の販売サイト...

2019年08月15日
安全なピルの処方と正しい服用

日本では、ピルの市販はされていません。利用するには、婦人科を受診して処方してもらう必要があります。ピルは、長期間服用することを前提に研究・開発された医薬品なので、認可されているものは安心して使うことができます。ただし、乳がんや子宮がん、高血圧、肥満、高齢、喫煙習慣などピルを飲めない人や、注意が必要な...

2019年09月11日
ピルを飲み始めると月経前症候群が緩和される

避妊薬として広く知られているピル、最近では我が国でも、諸外国に遅ればせながら低容量ピルが解禁となったことを受けて、より副作用の危険性なく安心して服用できるようになりました。女性の社会進出が進んでいる現代において、予期せぬ妊娠を避け、自分自身で妊娠時期をコントロールできると言うことは必要不可欠なことで...

2019年09月27日